45年ぶりの新商品、「越乃寒梅 灑(サイ)」発表説明会

 先日、石本酒造による越乃寒梅新製品発表会がホテルオークラ新潟で行われ出席して来ました。

説明会会場でまず目を引いたのは、新商品の純米吟醸酒「越乃寒梅 灑」の斬新的なボトルとラベルデザイン。

通年商品としては実に45年ぶりの新製品ということです。

 

説明会はまず社長からのご挨拶と、石本酒造がこれまでこだわり続けてきた酒造りに向き合う信念をじっくりとお話しいただき、次に竹内伸一杜氏から「越乃寒梅 灑」についての説明、竹内常務のお話と続きました。

 

石本酒造が創業当初(明治40年)より追い求めた味わいは毎日の料理を引き立て、食の味わいと心を豊かにする酒。そこから「淡麗でありながら力強い味わい、飲み口のよさ」という越乃寒梅の味わいが生まれたとのこと。

まだ醸造技術の指導機関等もないその頃から、良酒を造りたい一心で品種と産地までも含めて米にこだわり、そして水にこだわり、やむことなく品質向上に取り組み続け、そこから生まれる味わいは一貫しているものがありました。

淡麗でキレの良い飲み口。

その味わいは戦後の濃醇甘口が求められた時代でも変わることがありませんでした。

昨今の純米吟醸酒は香りがあり、甘さや酸がはっきりとしているお酒がもてはやされつつありますが、やはり越乃寒梅はブレることはありません。

竹内杜氏は、「この新商品「灑」は越乃寒梅らしさを継承しつつ、穏やかな香りで軽快な飲みやすさの中にさりげないふくらみと、やわらかでなめらかな後味にキレのある飲みやすいライトな感覚の純米吟醸酒。

和洋を問わず、食事の最初から最後までゆっくりと間合いを取りながら料理とお酒のハーモニーをお楽しみ頂ける新感覚の純米吟醸酒です。」

とご紹介頂きました。

 

そして説明会の後は部屋を移しての懇親会。

乾杯後、私の最初のテイスティング(常温)の感想は、さりげない吟醸香があり、含みはスッキリしていつつ柔らかくなめらかな味わい。

2014年に醸造を始め約1年熟成を経て生まれたお酒だけあり、まろやかでゆっくりと旨みが広がりますが後味はスッと切れる、さすが越乃寒梅という味わいです!

(この商品名の「灑」とは綺麗さっぱり洗い流すという意味で、キレのよさが特徴の越乃寒梅にふさわしいとのことで命名したそうです。)

その後、冷酒で頂きましたがスッとシャープさが増し、飲みやすさの後に心地よい旨さが広がり10℃位の温度は特にオススメです!

 

また、懇親会場の料理は和洋ありましたが、和食は当然ながらステーキやパイ包みの料理など洋食とも大変相性が良かったことには感心しました。

 

創業以来、現状に満足することなく理想の酒を追求するために常に品質向上に取り組み歩み続けた石本酒造。

そして越乃寒梅の味わいとして一貫した方向性を伝統として継承しつつも、この新商品「越乃寒梅 灑」は革新の意味合いも込められた次世代の酒ではないでしょうか。

新たなる一歩を踏み出した石本酒造の想いがこめられたこの新しいお酒を、皆様是非とも一度味わってください。

 

特定名称種別:純米吟醸酒

原料米:五百万石(新潟県産)

    山田錦(兵庫県三木市志染町産)

精米歩合:55%

アルコール度数:15度

日本酒度:+2

税込価格:1.8L 3,240円  720ml 1,620円

 

6月17日発売!

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懇親会場、石本社長によるご挨拶と乾杯

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ちょっと檀上で失礼…

パチリしてしまいましたcoldsweats01

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新商品、純米吟醸「越乃寒梅 灑」

 

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