今年の夏は猛暑日が多く、残暑も厳しく長い日が続きました。ここにきてやっと秋めいた季節を感じ取れるようになった気がします。そしてこの時期になると、蔵元の今期の酒造りもいよいよ始まります。
先日9月27日に阿賀町津川の麒麟山酒造で「初洗米醸造安全祈願祭」に参加させていただきました。この行事は今季の酒造りの成功と蔵人の安全を祈願する神聖なる儀式です。
酒蔵に祀られている酒造りの神様、松尾様に蔵人のみなさんと一緒にご祈祷し、その後、今季の酒造りで初めての洗米作業を見学しました。この「初洗米」は大吟醸を仕込む際の「限定給水」という手法で、少量ずつの酒米を水に触れさせる時間をストップウォッチで測りながら手作業で行われました。大吟醸は米の芯まで精米するため吸水率が激しく、このように手作業で行われます。
見学後、蔵人の皆さんと懇親会となり、主力商品の「辛口シリーズ」で飲み交わしたお酒は格別に美味かったです。そして、今年の酒米は品質、収穫共に平年よりやや良とのことですので、みなさんで旨い酒ができることを期待いたしましょう!